訪問看護のマナーとは【知っておきたい・身につけたい入室前~退出後まで】
訪問看護師として働く上で、専門知識や技術はもちろん大切ですが、同じくらい重要なのが「マナー」です。訪問看護は、患者さんの自宅という“プライベートな空間”に立ち入る仕事です。だからこそ、ちょっとした所作や気遣いが信頼関係を左右し、サービスの質に大きく影響します。
この記事では、訪問看護師が押さえておきたい基本的なマナーを、「訪問前」「入室時」「ケア中」「退出時」などの場面ごとに詳しく解説します。これから訪問看護を始める方や、既に現場で働いている方にも役立つ内容です。
1. 訪問前のマナー【準備と心構えが信頼を生む】
■ 時間厳守は基本中の基本
訪問予定の時間には必ず間に合うよう、余裕を持って出発しましょう。遅れそうなときは、必ず事前に連絡を入れるのがマナーです。信頼関係は「時間を守る」ことから始まります。
■ 身だしなみを整える
患者さんのご自宅にお邪魔する以上、清潔感のある身だしなみは不可欠です。髪型や服装、靴の汚れなどをチェックし、制服がある場合はシワや汚れがないかも確認しておきましょう。香水や強いにおいのハンドクリームは避け、無臭または控えめなものを選ぶのが基本です。
アレルギーのある方もいるため、ペットの毛などもしっかり取りましょう。
■ 必要な物品の確認
物品の忘れ物は訪問ケアの質に直結します。血圧計や体温計、手袋、カルテなど、必要なものがそろっているか事前に確認しましょう。訪問先の情報(病状や注意点)を再確認しておくのも重要です。
2. 入室時のマナー【第一印象がその後の関係を左右する】
■ 明るく丁寧なあいさつ
玄関先では、マスクを着用したままでも笑顔と声のトーンで「明るく丁寧なあいさつ」を心がけましょう。
例:「こんにちは。○○訪問看護ステーションの看護師○○です。本日もよろしくお願いします。」
この一言が患者さんの安心感につながります。
■ 靴の脱ぎ方・置き方にも注意
靴はきちんとそろえて脱ぎ、玄関の端に寄せて置きます。スペースが狭い場合は「こちらで靴を脱がせていただいてもよろしいでしょうか?」と一言添えると、印象が良くなります。
■ 無断で家の奥に入らない
自宅は患者さんにとって最も安心できる場所です。たとえ何度も訪問しているお宅でも、許可なく奥に入ったり、部屋を移動したりするのは避けましょう。
3. ケア中のマナー【信頼される看護師になるために】
■ 丁寧な説明と声かけ
処置や測定を行う際には、必ず「今から○○をしますね」と声かけを行いましょう。突然体に触れると驚かれることもあるため、事前の説明は安心感につながります。
■ 言葉づかいと態度は常に丁寧に
患者さんの年齢にかかわらず、敬語を基本に丁寧な言葉遣いを心がけましょう。フレンドリーな態度と“なれなれしさ”は違います。適度な距離感を保ちつつ、相手の反応を見ながら対応を調整することが大切です。
■ ご家族への配慮も忘れずに
ご家族が同席している場合は、あいさつと状況の簡単な共有を忘れずに。ご家族はケアの継続や生活支援の担い手でもあるため、信頼関係の構築は非常に重要です。
4. 退出時のマナー【最後の印象が次の訪問に影響する】
■ 片づけを丁寧に
体温計や枕、処置後の道具などを元通りに戻すなど、「来たときよりもきれいに」を意識しましょう。
■ 必ずお礼を伝える
例:「本日もありがとうございました。また〇日に伺いますので、よろしくお願いいたします。」
丁寧な言葉でしっかりとお礼を伝えることで、好印象を残せます。
■ 次回の予定を再確認
患者さんやご家族にとって、次回訪問の予定が把握できていることは安心材料です。事務所側が連絡する仕組みであっても、「次回は〇日〇時ごろの予定です」と一言伝えておくと親切です。
5. 訪問看護師に求められる“マナー+α”
マナーとは単なる形式的なものではなく、「相手を思いやる気持ち」を形にしたものです。訪問看護師は、利用者や家族が不安を抱える中で生活する現場に立ち会います。技術力や知識に加えて、心配りやマナーの質が高ければ高いほど、「この人に任せたい」と思ってもらえるのです。
また、マナーは訪問看護師自身の働きやすさにもつながります。トラブルの予防や信頼関係の構築によって、ケアの質も自然と向上していきます。
まとめ|訪問看護のマナーは“信頼の第一歩”
訪問看護の現場では、看護師の一つ一つの所作や言葉が、患者さんや家族との信頼関係を築く大きな要素となります。
この記事で紹介したマナーは、どれも特別なスキルではなく、日々の意識と実践で身につけることができます。入室前のあいさつから退出時のお礼まで、ひとつひとつの行動を丁寧に行うことで、患者さんにとっても、看護師自身にとっても、安心で信頼される訪問看護が実現できます。
ぜひ、この記事を参考に、訪問看護師としてのマナー力を高めていきましょう。
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